ソムリエの
お話し
SOMMELIER


03 スパークリングワインや白ワインの適温とは?

良く冷えた白ワイン、美味しいですよね。レストランやワインバーでワインクーラーに氷水で冷やされたワインを見て、思わず注文されてしまう方も多いはず。だってよく冷えていて美味しそうだから。

でも本当にそうでしょうか

実は、良く冷やしたほうがそのポテンシャルを発揮できるワインも確かにあるのですが、良く冷やすことでポテンシャルを発揮できないまま終わってしまうワインも多いのです。

例えばイタリアのプロセッコというシンプル、フレッシュ、軽やかな白のスパークリングワインがあります。白桃や白い花のような香りがし、お値段も手頃で、優しい甘みを感じられるタイプが多いです。このプロセッコのフルーティーでフローラルな香りを生かし、フレッシュ感を際立たせ、味わいのバランスをとるためには、低めの温度6℃前後が適温かと思います。

一方、高級スパークリングワインの代表、シャンパーニュ。伝統的な製法で炭酸ガスを発生させ長い熟成をさせるので、その複雑な香りと柔らかな味わいを楽しめるのは、やや高めの温度10℃前後が最も良く、ものによっては14℃くらいまで上げてこそ、その本来のポテンシャルを発揮してくれるものもあります。

そして皆さんよくご存じの高級白ワインの代表、シャブリを取り上げましょう。

一口にシャブリと言っても4つのタイプ(格付け)があります。

①プティ・シャブリ。価格もリーズナブルで気軽に飲めるタイプです。

②シャブリ。最もポピュラーで皆さんが良く目にされるのはこちらかと思います。キリッとした酸、ミネラル感を楽しめる、いわゆる生牡蠣にピッタリの白ワインです。

③シャブリ・プルミエ・クリュ。一級畑に指定されているクリマ(区画)のシャブリ。

④シャブリ・グラン・クリュ。特級畑に指定されているクリマのシャブリ。

プルミエ・クリュやグラン・クリュは、それぞれのクリマの特徴を表現できるシャブリとして知られています。日照に恵まれた傾斜地が多く、しっかりとした骨格とミネラル感、複雑な味わいを持ち、熟成させるとより優雅に華やかに変化します。ほのかな樽香のあるワインも多く、余韻は非常に長いです。同じ牡蠣でもグラタン仕立てやパン粉焼きにしたりして、クリーミーに香ばしく仕上げたお料理のほうが相性がいいですね。卵料理やチーズなどともいけますよ。

プティ・シャブリやシャブリに関しては、そのスッキリとしたスマートな印象を引き立たせるために、低めの温度68℃くらいが良いでしょう。プルミエ・クリュやグラン・クリュに関しては、そのクリマの個性を十分に発揮させ、優雅で複雑な香りと味わいを引き出すために、1014℃前後が適温かと思います。