ソムリエの
お話し
SOMMELIER


17 ロゼワインの魅力

あなたは何色のワインが好きですか?



「私は白」「僕は赤」「色の濃い赤ワインが好き」…などなど、人の好みはそれぞれ…
ですが、高価なロゼシャンパンは例外として、「ロゼ」という声は比較的少ないように思います。

しかしながら世界のロゼワインの消費量は、ここ十数年右肩上がり。2000年以降、2018年現在までに、少なくとも約30%は増加しているようです。
特にフランスやアメリカで人気だとか。フランスではロゼワインの消費量は全体の約30%を占め、なんと白ワインの消費量を超えているのです。

一方、日本ではロゼワインの消費量は未だ低迷気味…
春のお花見の時期になるとワイン雑誌でロゼワインの特集が組まれたり、ワインショップの店頭に特設コーナーが設けられたりしますが、それ以外の季節に注目されることはあまりありません。
それにロゼワインというと、少し甘い、辛口ワインを飲み慣れていない初心者向けワイン、女性向けのワインといった一面的なイメージが未だ主流で(実際は世界のロゼワインの主流は食事に合う辛口です)、ロゼワインの普及に歯止めをかけているように思います。

ところでロゼワインが真価を発揮するのはお花見シーズンだけではありません。
むしろ初夏から夏にかけてのアウトドアシーズンではないでしょうか。

アウトドアの定番といえばバーベキュー。
お肉を豪快に焼いて、お酒は何を飲む?

キリッと冷えたビール。最初の一杯はいいですが、飲み続けるとすぐにお腹がいっぱいになってしまいますし、炭酸が口の中をさっぱりさせてくれますが、味気ないですよね。
暑いから、よく冷えたキリッと辛口の白ワイン?やはりさっぱりはしますが、お肉には物足りません。
お肉には赤ワイン?でも暑いのに、赤ワインじゃ重くないですか!?
それに、お酒の好みは人それぞれ…


そんな悩みを一気に解決してくれるのが、ロゼワインなんです。

白ワインのようなフレッシュさ、みずみずさと、赤ワインのようなコクや軽い渋みを併せ持ち、白ワイン好きにも赤ワイン好きにも納得の味わいです。

一口にロゼワインといってもバラエティ豊か。
ほんのりピンクに色づいた淡い色調のロゼは、フレッシュで軽やかな味わいのものが多く、よく冷やしてアペリティフとして楽しめます。
魚介類や野菜料理、白身肉やハム類、フレッシュなチーズなど、さまざまな食材と好相性。
気のおけない仲間との気軽なパーティーにロゼワインが一本あれば重宝します。

フランスのロゼワインの一大産地、プロヴァンスでは、ブイヤベース、ラタトゥイユなどと一緒に親しまれています。
マルセイユの海の見えるレストランで、海風を感じながらブイヤベースとロゼワイン、最高ですよね。
また、しっかり色づいた濃い色調のロゼは、冷やし過ぎないでお肉料理とどうぞ。中華料理のお供にもぴったりです。
他にもロゼワインは、和食全般、エスニック料理など、その守備範囲は驚くほど広いのです。

そして、ロゼ色の心理効果にも注目です。
ロゼ色には、お母さんの愛情に包まれているイメージを連想させ、心を癒やしてくれる効果があるそうです。優しい気持ちや幸せな気持ちで満たしてくれるので、恋愛をしたい時や愛されたいと思った時に使うと効果的な色なんだとか。
デートにロゼワインは必須アイテムですね。余談ですがインスタ映えも間違いなしです。

ロゼワインは、白と赤の中間の、中途半端な存在…ではありません。
お花見ワインや女子ワインに限定してはもったいない。
白と赤の長所を併せ持つ万能選手、唯一無二の存在がロゼワインではないでしょうか。