ソムリエの
お話し
SOMMELIER


21 レストランでワインを楽しむために

記念日などの特別な日に憧れのレストランで食事をするとき、または大切なお客様の接待で高級レストランを利用する際、ワインリストを手に、ワインの注文に困ったことはありませんか?

ワインに特別詳しくて、ワインに重きを置いていらっしゃるお客様でしたらご自分で選択できるかもしれませんが、ほとんどのお客様にとっては、お食事前に同席の方を待たせた状態で、重くて分厚いワインリストから1本のワインを選ぶのは相当に大変な作業だと思います。

そんな時に頼りにしていただきたいのが、私たちソムリエです。

ソムリエは、単にワインなどの飲料をサービスするだけではありません。お客様がワインを選ばれる際の相談役でもあります。
そうは言っても、どう相談したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
今回は、レストランでソムリエに相談しながらスムーズにワインを選ぶコツをお話したいと思います。


まず第一に伝えたいのは、予算です。

高級レストランの場合、数千円から数十万円、中には100万円を超えるワインもあるかもしれません。ワインの価格幅はとても大きいです。
でも接待やデートなど、目の前に大切な相手がいるのに、予算のことは声に出して言いづらいですよね。
そんな時に利用していただきたいのが、あの分厚いリストです。
どのページでも構いませんので、希望予算の金額のところを指さして「これくらいで…」と伝えてください。
お金のことを言うのは恥ずかしいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、予算に関しては、ソムリエ側からみても、ワインをお勧めする際に最も知りたい部分ですので安心してください。
または予約の際など、事前に電話で伝えておくのもひとつの方法です。

 

 

次に伝えたいのは、飲む量です。

ボトル1本でだいたい6~7杯分ですから、アルコールを召し上がる方が6~7名いらっしゃるのであれば、コース料理の場合、料理ごとにボトルワインが必要です。
また、2~3名様で、ゆっくり1本のワインを楽しみたいか、それともたっぷり飲みたいから白と赤を1本ずつなど、どれくらいの分量をどれくらのペースで飲みたいかによって、選択するワインも変わってきます。

 

 

そして、お好みです。

ソムリエのお任せで料理に合わせて楽しみたい場合は、必ずしも伝える必要はありません。
ただ、飲みたいワインのイメージがある場合、どんなワイン(白・赤・ロゼなど)を飲みたいのか、その味わいのタイプ、もし難しいようでしたらイメージとして以前飲んで美味しかったワインの銘柄を伝えていただいても大丈夫です。

 


 

また最近では、コース料理の各皿にそれぞれグラスワインを合わせる「ペアリング」を楽しめるお店も増えてきました。
少人数でいろいろなワインを飲みたいときにオススメです。普段自分では選ばないワインが出てきたりするので、新たな発見があるかもしれません。
予め値段が決まっているペアリングコースもありますが、例えば、¥5,000~のように、最低料金が記されている場合もあります。心配な場合は注文の際にソムリエに確認しておくと安心です。

実際、私が客としてレストランでよく利用するのはペアリングです。
ソムリエも十人十色で、同じコース料理だとしても、その人なりの経験と工夫で合わせるワインはさまざまです。
なかには、「えっ!?そんなふうに合わせるの?」という意外な組み合わせ、感動に出会うこともあります。
現実的な話、レストランで着席して、食事の前に分厚くて重いワインリストから、これから食べる料理に合うワインを自分で選ぶなんて、時間もかかりますしストレスでもあります。
ボトルで注文する際も、私の場合は自分で選ばず、必ずそのお店のソムリエさんに相談します。そのリスト、そのワインを最も良く知っているのは、そのリストを作ったソムリエさんですから。

特別な日に、素敵なレストランで、優雅に楽しく食事とワインを楽しむために、ぜひソムリエを頼っていただきたいと思います。