株式会社スマイル×エノテカ・アリーチェ
THE 対談
INTERVIEW


株式会社スマイル

野村一博さん
(酒類事業本部 新業態戦略部 部長)

圧倒的なコストパフォーマンスのよさ、豊富な品揃え、安定した供給で、店主矢立が絶大な信頼を寄せているスマイルさん。その魅力を保ち続けている理由に迫ります!

実施日:2019年03月19日

私たちの生活に欠かせないものを輸入する流通商社

矢立野村さんとは2005年頃からの付き合いになりますね。長い間お世話になっています。スマイルさんの本社へお伺いしたらとても大きな会社で驚いたのですが、会社全体の事業内容や、部署でのお仕事について教えてください。

野村当社は食品や雑貨、衣料品、包装資材など生活産業品を扱う流通商社です。1977年に設立した日本流通資材(株)を母体に、95年に西友系の会社と合併して㈱スマイルという会社名になりました。私は97年に入社し、包装資材の部署にいたのですが、ハードリカーを扱っていた上司が西武百貨店に転職した際、西武グループ内でワインなどの販売に力を入れたいということで、1985年に酒類事業部が立ち上がりました。私もその時からこの部署にいます。

大手ならではの流通ノウハウを生かし、部署全員で営業から商品開発までを行う

矢立スマイルさんといえば、安定した供給と、品質とコスパのよさがとても魅力的だと感じています。「このワインがこの値段で!?」と驚かされるのですが、どんな工夫や努力をされているのですか?

野村例えば、会社全体で利用しているさまざまな輸送方法を組み合わせて輸入することや、社内の受発注システムで細やかに在庫管理を行うことで、できるだけコストを抑えつつ、欠品が極力ないよう、お客様が求めている商品を確実にお届けできるよう努めています。

矢立長年の積み重ねによって独自の流通環境を整えてきたのですね。どんなワインを輸入しているのですか?

野村はじめはドイツワインからスタートして、イタリア、フランス、南米、アフリカ、ブルガリアなど、現在15か国のワインなどを輸入しています。特別な日にはもちろん、日常の食卓でもお楽しみいただけるものを、幅広く取りそろえており、ラインナップによって百貨店や、スーパー、コンビニ、専門店などに振り分けて卸しています。

矢立15か国も! すごいですね。輸入方法や販売方法などにはどんなこだわりがありますか?

野村弊社にはバイヤーがいないので、部署の全員で営業と商品開発を行っています。お客様の探されている味わいやスタイル、価格や品種などを伺い、それを基に商品を『探してくる』という感覚です。中には、味わいがよくても見た目が残念なこともあり、こちらからパッケージの変更を打診することもあります。
買い付け方法は、国内外の展示会に出向いたり、大使館や取引先から紹介いただいたり。また、自分がおもしろい、お客様にご紹介したいと思った商品も、社内の営業全員で試飲し、検討を行っています。

矢立バイヤーがいないというのは珍しい!営業のみなさんが直接取引することが、スピーディーな対応や商品の幅広さにつながっているのかもしれませんね。

野村そうですね。ただ、どうしても嗜好品なので個人の好みに傾きがちだったりします(笑)。ですからトレンドのワインはもちろん、今後売れそうなワイン、おもしろいワインなどをバランスよく揃えるよう心がけています。豊富でクオリティの高い商品をリーズナブルに取り揃えることで、お客様に支持をいただけると考えています。

 

おすすめ生産者はドリアノーヴァ(サルデーニャ)とペトロ―ロ(トスカーナ)

矢立当店が取り扱う商品の中で、特におすすめや思い入れがあるワインはどれでしょう?

野村まずはサルデーニャ州のドリアノーヴァです。1949年の創業以来、500以上の賞 を獲得しており、数々の品質の高いワインを生み出しています。特にカンノナウやモニカ、ヌラグスといった地品種に情熱を注いでいて、ボトルにもサルデーニャへ の賛辞が込められています。現在、創業70周年にむけ、更なる発展を目指してい るワイナリーです。特に『アンゼナス』は、新パッケージになってからの注目度も大きく見た目のPOPさと、味わいの満足度から人気のワインです。

野村次にトスカーナ州のペトローロです。ヴァルダルノ・ディ・ソープラというDOCの設立貢献に大きな功績を挙げている生産者で、「トスカーナのペトリュス」とも言われています。この地ではキャンティと同じく古くから良質のワインを造っていましたが、陽の目を見ない時代を過ごして来ました。現オーナーのルカ・サン ジュスト氏はもともと画家として有望とされていましたが、この土地のポテンシャルを信じ1993年に実家のワイナリーを継いだ人物。とても熱い情熱をもって丁寧にブドウを育て、ワインを造っています。エントリークラスの『イナルノ』はサンジョヴェーゼ100%ですが、モダンなスタイルと味わいの多いキャンティに比べて、昔し懐かしのサンジョヴェーゼを感じることが出来ます。

自らの働きで、よい商品を手頃な価格でお客様の元へ

矢立この仕事をされていて、大変なことや、やりがいを感じることはどんな時でしょう?

野村例えば取引する国によって価値観が異なるので、日本の規定などを理解しても らうまで、それなりに苦労があります。
ただ大変なことを乗り越えながら、自分たちで商品を開発し、売り方を考え、営 業を行い、お客様へ商品を届けることができる。そういった意味では裁量が大きい ので、とてもやりがいがあります。

矢立顧客の求めるワインや、おもしろいワインを自らの働きで届けることができる ということですね。素晴らしい。
最後に今後の展望などお聞かせください。

野村今力を入れているのはオーガニックワインです。お客様からするとオーガニックワインはまだ少し高めに感じることが多いと思うのですが、いいものを、手頃な価格で提供できるように開発、輸入していきたいと思っています。エリアとしては西アジアに注目していて、これから研究してみようというところです。また、世界的に若者のワイン離れが進んでいるので、若い人にもアプローチできるような商品の開発やプロモーション活動をしていきたいですね。

矢立それは素晴らしい! 確かにナチュラル系のワインは高めですが、いいものが手の届く価格で流通すると嬉しいですね。イタリアの若者の間でもワインよりビールが好まれる傾向があります。より多くの方にワインの魅力を知って、楽しんでもられるといいですね。これからも是非よろしくお願いします。